人は一般的に社会人になると

労働の対価としてお金を稼ぐ

ということになります。

 

 

サラリーマンとして終局することはもちろん、

非正規雇用者として働くこともそうでしょう。

また、独立して起業することも

お金を稼ぐ方法の1つですよね。

 

 

では、どうすれば対価として頂くお金の総量が

多くなるのかということですが。

 

 

労働の価値を上げる

 

対価として頂くお金の総量を増やすためには

当然のことながらそれに見合う労働をしなければなりません。

つまり、労働の価値を高める必要があるとうことです。

 

 

コンビニやファミリーレストランで働いていても

せいぜい時給1000円程度でしょう。
これは、この労働はすこぶる簡単であり、

誰にでも出来るからこそ対価となる時給が

低くなる傾向にあるのですね。

 

 

簡単であり、誰にでも可能な仕事な訳ですから

そこに価値を高める要素は無い、もしくは少ない

と言わざるを得ません。

 

 

ただ、このような仕事であっても

価値が高まる可能性もあります。

それは、慢性的な人手不足となり、

それこそ猫の手も借りたいという状況に至る時ですね。

 

 

このような状況下になれば

簡単であっても、それ以上に割りの良い仕事があれば

そちらへ人は流れますし、人手不足という状況は

このような人の流れを呼び起こすものだからです。

 

 

つまりは、労働の価値が低いからこそ

低時給に甘んじなければならないというわけですね。

 

 

一方で自分のビジネスを起こして

そこで得た利益から対価を取るという

方法もあります。

 

 

これなどは非常に分かりやすいわけですが

起こしたビジネスが提供できる価値そのものが

非常に高く、お客様から認めて頂けるものであれば

 

 

当然のことながら、その価値は高く評価してもらえますし、

高く評価して頂くということは対価として頂く

お金の総量が多いということですね。

 

 

もちろん、これはビジネスに対してのことですが

そのビジネスが自分が構築したものであれば・・・

ということです。

 

 

つまりは、相手に与える労働の価値を高めることで

その対価となるお金が必然と高くなることは

言うまでもありません。

 

 

ということで、お金を稼ぐということは

その対価となる労働(価値)を提供するということ。

そして、その労働(価値)の質を高めれば

頂くお金の総量も高くなるということです。

 

 

ここで疑問が1つ。

価値とは何ぞや?

ということですが。

 

 

付加価値と言った方が分かりやすいかもしれません。
次のような言葉を耳にすることはないでしょうか。

 

 

「価値に見合った仕事をしろ!」

「価値を見出せ!」

「付加価値を付けろ!」

 

 

上から目線が気になるところではありますが

これは私がよく使う言葉の1つでもあります。

 

 

では、ここでいう『(付加)価値』とは

いったいどのようなことを言うのでしょうか?

 

 

価値とは

 

『価値』という言葉はコトバンクによると

 

 

1 その事物がどのくらい役に立つかの度合い。

値打ち。「読む―のある本」「―のある一勝」

 

 

2 経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。

→価値学説

 

 

3 哲学で、あらゆる個人・社会を通じて

常に承認されるべき絶対性をもった性質。真・善・美など。

とあります。

コトバンク 価値とは より)

 

 

そして、今回のメインテーマとしては

2 経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。

→価値学説

ということになります。

 

 

つまり、価値とは提供した商品やサービスによって

相手が受け取ることのできるもの(こと)のことですね。

 

 

価値の高い商品やサービスを提供することが重要

 

提供した商品やサービスによって誰かが

『役立った』

という成果の大小によって

得られる対価の大小も決まります。

 

 

つまり、役立つ大きさこそが

価値の高さに他ならないということです。

 

 

では、『役立つ』とはどういうことでしょうか?

それは・・・

 

 

誰か(お客さま)が抱えている問題を解決する

ということですね。

 

 

世の中にある商品やサービスというものは

何らかの問題を解決するために存在する

と言っても過言ではありません。

 

 

例えば、ダイエット食品は

誰かの「痩せたい」という問題を解決する商品です。

 

 

また、ホテルや旅館というビジネスモデルは

誰かの「ゆっくり過ごしたい」とか

「家事から離れたい」「温泉に浸かりたい」

などの問題を解決するためのサービスだと言えます。

 

 

ということで、役立つことそのものが価値であると同時に

その価値に見合っていると誰かが判断することで

対価となるお金とその価値を交換してくれるというわけですね。

 

 

ただ・・・

価値を高めることが対価となるお金の総量を高める

と申しましたが。

 

 

価値を高めるとはどういうことか?

 

 

ビジネスとは等価交換ですから

一般的に価値の高いものに対して

より多くのお金が支払われることになります。

 

 

つまり、お金をより多く稼ぐためには

価値の高いものを世の中に提供する

ということが大事なのですね。

 

 

では、価値が高いということは

どういうことでしょうか?

 

 

タワーマンションに住むことは?

 

 

タワーマンションに住んでいるというだけで

一般的には『お金持ち』というようなイメージがありますし、

実際にそれ相応の所得がないと住むことは出来ません。

 

 

では、あなたはタワーマンションに住みたいですか?

 

 

もちろん、タワーマンションに住んでリッチな生活を満喫したい

という方もおられるでしょう。

 

 

しかしながら、例えタワーマンションに住めるだけの所得があっても

そこに住みたいとは思わないという方もおられます。

 

 

つまり、タワーマンションに住むことは

高い金額をお支払いしないと実現しないものではありますが

そこに住みたいと思わない方にとっては

金額の高いものであろうと価値が高いものではないのですね。

 

 

1本のミネラルウォーターは?

 

 

もう1つ例を出しましょう。

 

 

水道の蛇口を捻りさえすれば出てくるお水ですが、

このお水の価値を考えてみたいと思います。

 

 

今でこそミネラルウォーターが主流ですが

数十年前までは蛇口を捻れば出てくる水道水を

そのままガブ飲みしていたものです。

 

 

日本の安全な水に感謝ですね。

今もなお、私はガブガブ水道水を飲んでます。

 

 

私にとって『水』というものは『ただ』なのですね。

仮にミネラルウォーターでないと飲めないという方であっても

500mlで100~150円程度ですよね。

 

 

ただ、砂漠のど真ん中でさんざん彷徨って

喉がカラカラで苦しんでいる方にとっては

この1本のミネラルウォーターは

いくらお金を差し出しても交換したいもののはずです。

 

 

少なくとも現在の日本においては

1本100円程度で売られているミネラルウォーターでさえも

状況によっては1万円出しても喉から手が出るほど欲しい

非常に価値の高いものとなるということです。

 

 

誰にとって価値のあるものか

 

 

前回の価値の提供の話の中で

『あなた』とすべきところを

あえて『誰か』という表現に致しました。

 

 

『誰か』とすることで気付いて欲しかったのですね。

誰かって誰のこと?と。

 

 

ターゲットによって感じる価値といものは違いが生じますし、

同じものであってもAさんは「欲しい!」と思っても

Bさんは「要らない!」となることが往々にしてあるのです。

 

 

つまり、ターゲットを明確にしなければ

価値を上げることはおろか、

価値を上げるということもできないのですね。

 

 

あなたが提供する商品やサービスは

誰に対してのものなのか?

 

 

これを究極的に絞り込むことで

その価値を追求することが出来ますし、

価値を武mる事が出来るというわけです。

 

 

ということで、提供する価値を高める為には

その商品やサービスは誰に提供するものなのか?

 

 

このことをしっかりと明確にしなければいけない

ということを覚えておいてください。